被災地ではなかなか電気(含むライフライン)が復旧せず使えない日が続き、一方、関東地方では「計画停電」の実施により、今まで通りには電気が使えない。
そのどちらにもいない私が、今それらについて何も言えないのだけれど、エコロジー症候群に罹っているひとりとして、私が計画停電の対象地域にいるとして考えてみた。
そもそも、私たちの生活にはなんと電気がいっぱい使われているのだろう。
「たった」3時間の停電、なんて言えない。
わが家の炊飯器はガス炊飯器だけれど、でも「電気がなくても炊ける炊飯器」というわけではない。ピ、とスイッチを押さなきゃガスも出てこない。
お風呂だってガス給湯器だけれど、「電気がなくても沸かせるお風呂」ではない。これまた、ピ、と押さなきゃお湯が出ない。
普段ひとりで家にいる時にあんまりエアコンを使わないようにはしているけれど、それでも寒いと思った時にスイッチを入れることができる。
テレビも見られなきゃ、その見られない時間に見たい番組があったとして当然ながら録画もできない。
パソコンだって使えない(ノートPCを充電していたとしてルータの電源が落ちる)し……。
娯楽がないなら本でも読もうか、といっても夜になって灯りがなければ本も読めない。
好きな音楽を聴くのにも、電気がいる。
……こうやって考えると、仕事中の3時間としても、家にいる3時間だとしても、電気なしではなかなかに難しい。
節電がうまくいって需要が供給を下回れば停電はなし、とのこと。
それなら今以上に節電してやろうじゃないか、というのが私なりの節電。
そのうちのひとつの方法は、誰かと一緒にいる、ということ。
友だちと交代で家に泊まり合う。
ひとり分、ふたり分のご飯を炊くより、3人分、4人分をいっぺんに炊いておく方が電気は使わない(はず)。
別々に生活していたら部屋の灯りがたくさんいるけれど、一緒にいれば少なく済む。
懐中電灯だって、ろうそくだって、節約できる。
洗濯だってお風呂だって、一緒にやろうか。
そして何もすることがなければお話する。
意見が同じなら安心する。意見が違うなら幅が広くなったと思えばいい。
いつもより早く寝て、いつもより早く起きて、明るいうちにいろいろやろう。
……そんな風に考えました。
もちろん、こうするべきだ、なんて思っていないし、できるかどうかもわからない。
関係ない地域の人がちゃんちゃらおかしい話、かもしれないけれど、関係ない地域だとは思いたくない。
だから、まずは考えるところから始めてみました。