そもそも、脚本・三谷幸喜ですから、三谷好きとしては当然見るでしょう、と。
ちなみに、清盛の時に書いた記事が、これ。
大河の清盛とONE PIECE
かつてこんなこと書いておいてなんですが、「平清盛」と「ONE PIECE」の最も大きな違いは、「最後までカルト的な人気でメジャーになれなかった作品」と、「超メジャーな大人気作品」というところですかね。
さて、「真田丸」に私が感じるおもしろさは何だろう、とまた考えてみました。
・メインキャラも脇キャラも個性的、キャラが立っている
・笑わせられたり泣かせられたり
・過去の作品へのオマージュ(隠しネタ)
・しっかりした設定、史実とネタのバランス
・見事な伏線回収
考えてたら、あまり「平清盛」とあまり変わらなかったり。
けっきょくは自分が「おもしろい」と思うポイントって同じですからね。
で、「真田丸」見てたら「バクマン。」を思い出したんですよ。
マンガを描くマンガ「バクマン。」の後半で、“シリアスな笑い”というのがテーマになるんですよ。
三谷幸喜は、そういうのがうまいんです。真面目にやってるのがおかしい、とか。
泣ける場面なのに笑えてくる、とか。
あと、“邪道な王道バトル”ってところとか。
戦国時代を舞台にして、真田幸村が主人公なんて、弱小が強くなっていくあるいは強大な敵と戦う王道モノでしょう。
でも、いわゆるバトル(合戦)シーンとかはあまり多くなくって、頭使って、精神的なバトルして、なんとか切り抜けていくようなことの方が多いような。
そういうののほうが好きってことです。
邪道→王道→ギャグ(コケる)→邪道バトル→邪道かつ王道バトル
みたいな流れになった「バクマン。」のようだと思えなくもないなぁ、など。
あ、いつだったかの大河がギャグだったとかは言ってませんし、見てません。
そして、やっぱり私は邪道も好きなんだよなぁ…と思うだけ。
あ、「真田丸」でいいなぁ、と思うのは過去の大河ドラマであったり同様のモチーフ作品であったり、それらのセリフやキャストをうまく組み入れているところもあると思います。
それもただかつての名作のセリフを持ってきただけじゃなくって、ちゃんと今作の流れとしてがっちりハマっているところ。
もとの何かを分析・研究・分解して再構成して自分の作品にする、というような手法が最近私の気になるところであり、私の好きなのってそういうのが多いなぁ、と思う次第です。
そして、今回こそ、関ヶ原では西軍に勝ってほしいし、大坂の陣では豊臣方が勝つんじゃないかなぁ、なんて思っています。