芸能生活29周年記念 特別感謝活動年 Final Kegimental Live「ロックンロールに拿捕されて」

このすばらしいライブを目撃できた感動と記憶を記録しておこうと思います。


まずはチケット。
終わったことなので席番も消してませんが、1階10列31番、というのは、1階中央前列ブロック右端通路側です。これ重要です。
20170414拿捕01

半券は、相変わらずおかしなことに。

拿捕当日。テンションが上がりまくる。

旅のもようは別記事で。

前日にはTwitterでは1曲めを予想するアンケートがあったり。
ちなみに、私はまさかの「全曲つなげ」に投票。あのメンバーで「全曲つなげ」やってほしいし、予想外のことするんならいきなりそれでもいいよね、とか。
もちろんデビュー曲から始まるのもアリかもしれないし、「桜ナイトフィーバー」もベタでいいよね、なんて思いつつ、でもきっと予想の斜め上から始まるんだろうなぁ、と思っていました。

開演前の影アナすらいつも以上にパワーアップ。
きゃりーぱみゅぱみゅさんのモノマネもあり、相当長丁場のライブになるから体内の排泄物はすべて出しておけ、とアナウンスがあったり。
高まる期待と緊張。

幕が上がり、ステージ上のピアノにスポットライトが当たり、なんと「愛は勝つ」クヮルテットバージョン! まさかの代表曲始まり?
と思っていたら「オー・ル・ヴォワール・パリ」が。予想外すぎる出だし。
しかし、何やら違和感。
……と、その時、私の少し斜め後方の扉よりKANさん登場!(舞台のピアノは、ピアニスト・塩谷哲さんによるニセKANさん!)
間近をKANさんがお通りになられて、お手やお体に触れることは畏れ多すぎてできなかったものの、KANさんの象徴でもある(?)羽根に触ることができて、出だしから感激で泣いていました。


さて、オープニングから予想の斜め後ろを突いてこられたわけですが、ここでセットリスト。(音楽ナタリー記事より引用)
01. オー・ルヴォワール・パリ
02. 何の変哲もないLove Song
03. ボーイズ・オン・ザ・ラン(馬場俊英
04. 今夜だけきっと(STARDUST REVUE
05. ポカポカの日曜日がいちばん寂しい
06. Happy Saddy Mountain(TRICERATOPS
07. プロポーズ
08. 練馬美人
09. スーパーオーディナリー
10. どんくさいほどコンサバ
11. 牛乳のんでギュー
12. 昔話を繙くように(STARDUST REVUE)
13. Menuett fur Frau Triendl(※furのuはウムラウト記号付きが正式表記)
14. Human(SING LIKE TALKING
15. Spirit Of Love(SING LIKE TALKING)
16. 桜ナイトフィーバー
17. 胸の谷間
18. Raspberry(TRICERATOPS)
19. 愛は勝つ
20. 小学3年生
21. ロックンロールに絆されて
22. 表参道
<アンコール>
23. 夢伝説(STARDUST REVUE)
24. KANのChristmas Song
25. 寝てる間のLove Song

ざざっと感想。
いきなりの「01 オー・ル・ヴォワール・パリ」にやられ、聞けたらいいなぁと思っていた「02 何の変哲もないLove Song」にうるうるきて、そして突然の馬場くん登場(03)→要さん登場(04)。
全体的に、ゲストに敬意を払いまくる構成だったように感じました。要さんも言ってたけど、誰のライブだよ、と。
また、
・できるだけ、アルバム「6×9=53」の参加アーティストに同じようにやってほしい
というのもひとつのテーマだったらしいのでそういう曲多め。

「05 ポカポカ」は好きな曲。竹善さんは声がいい(よすぎる)。
「06 
Happy Saddy Mountainは、本気でKANさんの未発表曲かと思いつつ(もしかしたらTRICERATOPSの曲だったり?)となり、家帰って調べてようやくTRICERATOPSの曲だと判明したり。和田シャーのライブでやってたんですね。
「08 練馬美人」は久々に聴けてよかった。和田唱くんというビートルマニアがいてこその演奏。東京でこれが聴けるのもよかった。
名曲「11 牛乳のんでギュー」は要さんがやりたい放題。
「15 
Spirit Of Love」これはあれだけのメンツが揃ってこそ、という印象。ホント、どの曲もゲストの皆さんがすばらしい配置となっている。

「16 桜ナイトフィーバー」はもうおなじみ。みんなが「はいはい、どうせお約束のアレやるんでしょ?やれやれ…」と思いながら「よっこらせ」と立ち上がりスタンバイするあの空気感が楽しいです。
そして、和田唱くんいるし「OK, on guitar, Wada Sho!」がちゃんと聴けるじゃないか!(さすがにギターソロ要さんじゃないよね)と思っていたのですが、まさかの、シングルバージョン、アルバムバージョン、ライブバージョンという予想を超えた豪華なギターソロを聴かせてもらうことができました。
「17 胸の谷間」では、「これってもしかして、例のあのボールが出てくるのかしら?」とそわそわと後方の扉をチラ見したりしてました。出てきませんでした。TRICERATOPSの演奏に集中しろ、ということだったのでしょうね。
この辺はグダグダが入りつつも、いちばんの盛り上がりゾーンに入る感じ。
ということは…
TRICERATOPSの「18 Raspberry」をはさんで「19 愛は勝つ」へ。この曲が来ると、盛り上がりゾーンも終盤かな?。
塩谷さんがいるしやってくれたらいいなぁと思っていた「20 小学3年生」。そしてもちろん「隣の和田」は和田唱くん。桜ナイトフィーバーに続いて「和田の有効活用」でした。
近くの席に小学3年生らしき少年がいて、楽しそうでした。

アルバムの精神的タイトル曲である「21 ロックンロールに絆されて」は、もちろんこのライブのメインとなるであろうと誰もが予想していた曲。予想していても、あの場で
この先あと何曲くらいオレは歌をかけるのだろう
この先あと何回くらいオレはステージに立てるのだろう
と聴いていると、涙が出てくるというものです。それがロックンロール!

1段階めのお別れは「22 表参道」で。これも、やってくれたらいいなぁと予想と期待していた曲。だってKANさん単独ライブでは難しく(そもそもライブ演奏が難しそうな曲)、むしろ「このメンバーでなら演奏できる」と選曲されるんじゃないかな、と思ったんで。これも、ビートルズを通過してきたアーティストたちが揃っていればこそ、という感じで、そしてこんな曲作れるKANさんスゴイなぁ、となる曲でした。

そして、とっても短いインターバルの後、伝説となった「コント夢伝説」。まさかの15分以上も長々とコントやって、演奏が始まらないとは。笑いすぎて疲れるわ!今何時やと思ってんねん!
こういう時、「ファンである私はいいとして、ウチの飼い主は飽きてたりしてないかな…」とか思って隣を見るんですが、案外私より大笑いしてることがあって、杞憂にすぎないことを感じさせられます。
また、それまでいつものバンドメンバーがあまり目立たない構成になっていたからちょっとさみしかったのですが、ここでキーボード・矢代さんやベース・西島さんがしっかりと役割を果たしていたのを見て、うんうんこれでこそKANちゃんのバンドよね、としみじみしつつ大笑いしました。
そして、もうすぐ来年のクリスマスなので「24 KANのChristmas Song」をアカペラで。ここもバンドメンバーが活躍。

ラストは「25 寝てる間のLove Song」で、わかってはいたんだけど、いつものことではあるんだけど、どんだけ腹抱えて笑ってても最後の最後でピアノ弾き語りが来ると、涙が出てきちゃうのよね…。
ステージにひとり、ピアノに向かうKANさんを見つめ、動けなくなってしまう自分がいる。
でも、かつて「永遠」の苦しいせつなさとは違う、今のラスト「寝てる間のLove Song」は幸せでじんわりあったかさすら感じられるものとなっています。また、観れて、聴けてよかった……。


君が好き ただそれだけを言いたいだけ


私もそれを言いたいだけで東京まで行ったようなものでした。KANさん、ありがとう!

ざっと曲をふりかぶるとこんな感じでしたが、3時間を超えるライブとなってました。

それから、このライブそのものも素晴らしかったのですが、ライブを語るうえではずせないものののひとつに「拿捕フラワー」と呼んでいたものがあります。
「ストキン!」とはKANさんファンの呼称ですが、このストキン!有志でスタンドフラワーを贈ろう!という計画がもちあがり、私も一口参加しました。
20170414拿捕02

アメフトルックで、羽根が生えていて、なんとピアノの鍵盤の数は参加者の人数と同じというすばらしい出来。めっちゃ感激でした。お世話してくれた皆さん、ありがとうございました。
KANさんがどう思われたかはわかりませんが、喜んでくれてたらいいな。
その様子がDVDにも入ってたらいいな。

そう、DVDは出るらしいです。ぜひ、コント部分もノーカットでお願いしたいですね。
今回は、待機列や会場で、間近にカメラが来たこともあったので、もしかしたら映っているかもしれないです。
何はともあれ、楽しい29周年、ケジメンタルライブとなりました。
特別に感謝したいのはこっちの方です。

本当にKANさんありがとう。歌ってくれてありがとう!
これからも、よろしくお願い四万十川!

【ライブレポート】
芸能生活29周年のKAN、名曲ありコントありの3時間超えライブ
(音楽ナタリー 4/18付記事)

KAN 29周年公演 根本要/佐藤竹善/塩谷哲/馬場俊英/トライセラ等と大はしゃぎ「この人の音楽聴いててよかった。そういう存在で在り続けたい」(billboard Japan 4/18付記事)