すっっっごくよかったです、「新白鳥の湖」!

ロームシアターで行われた、松山バレエ団の「新白鳥の湖」を鑑賞してきました。 
稲盛財団が4,800人を無料招待。なんと、4万件(7万人)応募の応募があったとか。
いつかは見たいと思っていたバレエ、それも「白鳥の湖」、しかも松山バレエ団、さらには森下洋子!(これぐらいは私でも知っている)
もちろんダメ元中のダメ元のつもりで応募したところ、当選してしまいました。

バレエマンガ等(等っていうか、全てマンガ)で多少は知っているものの、私が読んだ範囲のバレエマンガでは白鳥の湖全部のストーリーが描かれているものはありませんでした。
なので、事前にロームシアター近くの図書館のバレエコーナーで参考資料借りて予習しておきました。

座席は、4階の袖。まぁ、正直はしっこですみっこの方です。
でも、オーケストラピットも見える、コールド(群舞)の隊形も見える。
白鳥が白鳥の型に並んだりしてたのも見えた。
 
舞台装置はホントに豪華! あんなに豪華なものだとは思わなかった。
あと、門を動かすのでも、演技・ダンスとして動かすのがよかった。

魔王ロットバルトかっこいい。マジ悪魔。マジ鳥。(終演直後に書いたメモより)

ダンサーによるひとつひとつの動きもすごいけど、動かないのもすごい!
正直、技術的なよしあしや上手下手はわからないです。
わからないなりにすごいと思うダンスはいっぱいありました。
で、「動かない」というダンスに感激してしまいました。
白鳥がね、じっと動かないんですよ。
オデットが踊っている横で、並んでる白鳥が、ピタッと止まってて。
これは、「動かない」演技なんだろうなぁ、と思っていました。 

森下洋子さんのダンス・演技はもちろんすばらしかった。
67歳の森下さんが、可憐なオデットに見えたり、魅惑的なオディールに見えたりしました。
黒鳥オディールの32回ぐらい大回転もちゃんと見ました。
ちなみに、「あ、回転しそう」と思ったところでは毎回「ここか?」と思って数えてました。ちゃんと32回ぐらい回ってはりました。

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で、実はこれまでオデット、オディール、ジークフリード、ロットバルト、4羽の白鳥ぐらいしか知らなかったんです。
でも、もっとたくさんの登場人物がいて、みんながそれぞれの役の人生を演じているんだな、と感じました。
全員でひとつのストーリーをつくり上げるのは当然なのですが、全ての役にちゃんとストーリーがある、といいますか。
たとえば、中央のスペースでソリストたちが踊ってる時、舞台の奥や脇の方にいるダンサーたちは、それを「ただ見る」ことはしない。女王さまは女王さま風に。公爵は公爵として。その隣にいる子は話しかけたり驚いたり感心したりの演技(のダンス)をしている。
よいなぁ、これ……。 
そして、きっとあそこにいるダンサー1人ひとりにもあの舞台に立つまでのストーリーがあるんだろうなぁ…などと考えつつ見つめていました。

まだまだいっぱい書きたいのですが、ホントにバレエよかった。
機会があればまた見たい。
いいもの見させてもらいました。
松山バレエ団の皆さま、稲盛財団さん、ありがとうございました。

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