(個人の感想だ。当然のことながら。)
何かと、低い視聴率で話題の大河ドラマ「平清盛」ですが、少なくともわが家では、視聴率100%で見ております。(録画で見るときもありますけれど)

大変おもしろいドラマだと思います。
しかしながら、第1話で映像の美しさに感嘆しておりましたら、どこかの知事さんが「画面が汚い」とおっしゃったり。自分の知らないところがどんどん出てくるのがおもしろいと思っていたら、難しい・設定がわかりづらいから見なくなるんだという声が上がったり。今までのイメージと違っててイイ!と思っていたら今まで抱いていた清盛のイメージと違っててなんだか……と言われたり。
このように私の感覚は世間とズレているのか、視聴率に反映されずにいますが、周りでも「いつになくおもしろい」とおっしゃる方も多いので、見る人・見ない人が両極端になってしまったのかな、と想像はします。

さて、私が「平清盛」をおもしろいと思っている部分はどんなところだろう、と考えていたらなぜか漫画『ONE PIECE』にたどり着きました。
別に「海賊王になる!」(第6話で言ってましたね)云々で言ってるんではないですからね。
あの、伏線の張り方、回収の仕方、あれは『ONE PIECE』に通じるものがあるのでは、と。 じゃあ、どんなところが似てるのだろう。
 
「仲間」がとっても大事な主人公
仲間を傷つけられたらものすごく怒る、仲間への信頼、仲間の裏切り、なんてのも描かれます。こっぱずかしいくらいに「仲間の大切さ」を言いますよね。

・そして(ちょっと)天然じゃないの、という面のある主人公(そして周りは振り回される)
なんにも考えてなさそうなところありますよね、ルフィも清盛(とくに棟梁以前)も。そんで、根拠もなくおおきな夢を語ったりして。
「海賊王になる!」とか「武士の世をつくる!」とか、フツウに考えたらムリだろ、って諦めるところ。でも、周りに「こいつならできるかも」と(不思議と)思われているフシもある。
もうね、次から次へと黒い敵役も出てくるのに、呆れるほど主人公が白くって。(最近どちらも少し知恵をつけるようになった気もするけど) あと、基本的にどっちも「おもしろけりゃいい」「おもしろくしたい」というのが前面にでてたりしますね。

・主人公の出生の秘密。父親が超大物かつ悪者(といってよいかなぁ)
ルフィの父親は「世界最悪の犯罪者」と呼ばれる革命の指導者・ドラゴン。
清盛の実の父親(あくまで大河ドラマの中での)は白河院。院政を敷き長年にわたり絶大な権力を誇った人物。
あえて違いも述べるなら、ドラゴンは「犯罪者」「大悪人」と呼ばれているが、信念のもとに行動しているいわば“実は悪い人ではなさそう”感があり、白河院はどっちかというと逆のイメージ。腹黒さ満載な感じ(イメージですからね、イメージ)

・豊富なキャラクター(脇のキャラクターがしっかりしている)
どんどん魅力的なキャラクターが出てきます。一方で、どんどん魅力的なキャラクターが退場していきます。でも、きっとこれからもステキなキャラクターがでてきそう、とも思わせられる。
ちなみに、私が麦わらの一味の中で好きなのはサンジ、平家一門の中で好きなのは忠正おじさま。はい、どうでもよかったですね。

・小技の利いた息抜きの回と泣かせる回がある
メリハリきいてますよね。笑わせられる回もあれば、泣かせられる回もある。深読みして泣いてしまうことも。『ONE PIECE』で何度泣いたか。「平清盛」で何度泣いたか(←こっちはちょっと大げさ。数度です)。

・よそではあまり描かれないようなシーンも描かれる
『ONE PIECE』で言えば、鼻水たらしながらの号泣シーン(しかも王女初め女性キャラも)とか。「平清盛」で言えば、まぁ、その、あの、男色系の部分とか。史実だから、とか言ってもこれまでドラマではあまり描かれてなかったのじゃないかしら、と思ったり。
でも、けっきょくは

・綿密な伏線、そしてあっとおどろく回収劇
『ONE PIECE』に惚れ込んだきっかけは、え、あのセリフって伏線だったの? というとこでした。遡って読んで(といっても当時は5巻ぐらい)、うぅむこれは読まねば、となったのでした。
「平清盛」でも、何気ないシーンがセリフが、ああ、ここに繋がるのか!となることがあります。
たとえばナミの「好きなものはお金とみかん!」のような、最初読んだ時はどうでもいいように思えたセリフと、忠正おじさんの“竹馬”のシーンとか。

ふぅ。いろいろありますが、ひとまず、私が感じてるのはこんなところでしょうか。
もちろん、違うところもいっぱいあります。
おもしろい!と思える伏線も、漫画であれば自分のペースで理解しながら読めるし戻って何度も読みなおすこともできるけれど、ドラマだとそうもいかない(録画して何度も見ることはできるけれど、それはちょっと意味がちがうかな)。流れぶった切るよりまず全部見たいし。もう一度見るのに45分かかるし。そこに、大河ドラマ「平清盛」の難しさがあるのだと思う。置いていかれてる視聴者がいるんだと思う。
一方で、ドラマには漫画にないよさもあります。脳内でイメージするだけの漫画に対して、多彩な役者さんの見事な演技。活き活きと、そこにいるかのように感じられるのはテレビドラマのいいところでしょう。実に、「平清盛」の出演者の皆さまはステキです。
視聴率がすべてではないけれど、私が素晴らしいと思うこのドラマのよさを、ほかのひとも認めてくれたらいいのにな、と思います。食わず嫌いはMOTTAINAI!

他人の評価だけで「面白い」が決められる物語など、はなからないわ!!