東日本大震災の被災者 京に到着 安堵の表情見せる(京都新聞)

このニュースを目にしたとき、

ああ、京都府庁には「容保(かたもり)桜」があるじゃないか――

と思いました。

関西広域連合、というのがあって、加盟している府県は今回の東日本大震災に際し、それぞれ担当する県を決めて支援に当たっています。京都は福島県。
いろんな支援の動きがありますが、そのひとつが府職員を乗せたバスが京都に帰ってくるときに被災地から避難する人を乗せて戻る、というもの。

さて、京都府庁旧本館中庭、というのは意外にもちょっとした桜スポットとなっております。府庁のクラシカルな建物と相まって、なかなかの景色が見られます。また、重要文化財となっている建物自体も入れますし、そこから見下ろす桜も見事です。

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そして、この京都府庁の敷地にはかつて京都守護職の屋敷があり、幕末の会津藩主の名をとった「容保桜」なる山桜もあるとのこと。(写真手前の白い桜。)

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会津=福島県、ではないけれど、かつてこの地には京都を守護するために会津からやってきた人たちがおり、今この事態に至っては福島を支援するために京都から向かい、そして福島県から京都に避難されてきた方々が――。
この奇妙な偶然…因縁を何といったらよいのだろうか。

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……今昔の京都を見続けた場所に、この様な桜が偶然とは言えあるのが面白い。……

容保桜の説明板にはこのようにある。京都府庁に着いた福島の方は、どのようにこの桜を見られたのだろうか。

現地での避難生活は計り知れないほどのものだと思う。また一方で住み慣れた土地を離れることに対する気持ちも他人に推し量れるものではなかろう。
悲しいかな、みんながみんな諸手をあげて歓迎する、ということにはならないかもしれない。心ないことを言う人があるようにも聞く。
それでも、支えたい、という思いで動く人もたくさんいる。少なくとも私の周りでは。

京都に花見に行くんだ、ぐらいの気持ちで来てもらってもいいんじゃないかと思う。私は、ね。ゆっくり桜を見て、元気になってから、戻るなり何なり次の動きを考えればいいのでは、と。
「がんばろう日本」って言うけれど、今がんばるのは被災者の方々ではなく、我々の方。今はゆっくり休んでもいいと思う。
あ、がんばることを否定しているわけではないです。がんばりたい時にがんばりたい人がそれぞれの方法でがんばればいい。日本がみんなして「がんばろう」を押しつけないようにしないと。
……なんて思うのです。私もそれをやってるかもしれないけれど。

桜の季節が終わっても、何らかの形で支援・応援を続けていきたいと思う。そんな花見でした。