ちょっと、インターネットに文章を書く、ということについて考えてみた。考えてみた、って言っているけれど、ずっと前から考えていたことでもある。

 。まさにこの今。私がこの文章を書いているのは、2010年8月だけど、あなたがこの文章を読んでいるのは少なくとも2010年10月以降のことであると思う。たまたま書いているこの時期と更新予定時期にブランクが空くからそのようになっているだけ。……のようでもあるが、本来、文章を「書く」というのは、未来にむけて残すことであり、「読む」ほうは常に過去の文章を読むことになっている。たとえば、本を書いた人は(そんなつもりがなくっても)「未来」の読者に向けて書いているわけだし、読むほうは「過去」に書かれた文章しか読めないのである。

 インターネットの出現により、このタイムラグがどんどん短くなってきている。……そんな気がしていた。また、新鮮な情報がすぐ手に入ることこそが、インターネットのいいところだ、と思っていた。

 「今」書いたものをすごく近い「未来」、ほぼ「今」読んでもらえる……。その錯覚のせいで、新しい情報、新しい文章をどんどん書かなければならない心持にもなっていた。少し前に考えていたことはもう「古い」情報であり、古いということは「必要とされない」気がしていた。特に、サイトだけでなくブログを始め、twitter まで利用している今となって、その思いが強くなってきてしまっている。twitter なんか、「今」書いたことを「今」読まれる、という感覚がものすごく強い。だから、たとえば「昨日」のことなんて古くて「今さら」書けないような気がしてしまってた。

 でもホントは、そんなことはないのである。そもそも、私がいつ考えていたことか、なんて読むほうにはわからないし。どんなに書いたことがすぐ読まれるようになっても、インターネット上に残っていたらずーっと後になって読まれることだってあるんだし。どれだけ旬の話題をとりあげても、予想もしない未来に(思いがけず過去の)文章が読まれることがある。し、それがむしろフツーのはずだ。じゃあ、私が感じていた「今さら感」なんて取るに足らないこと、でしょう。

 よし、気が楽になった。そもそも、この文章自体がずいぶん前からぼんやり考えていたことで、私にとっての「今さら」だったのだけど、気にしても仕方ないもん。これからも「何を今さら……」と思われるようなこと、たくさん書いていきたいと思います。私も気にしないのでどうぞお気になさらずに。

 
(2010/8/31)