実は先月まで、北森鴻Wikipediaが亡くなっていたのを知りませんでした。
亡くなられたのが1月25日。その頃といえば、ちょうど忙しくしてた頃でした。

最初に読んだ著作は、友人から借りた『メイン・ディッシュ』でした。
おいしい作品でした。
そしたら、以前から気になっていた『支那そば館の謎』『ぶぶ漬け伝説の謎』と同じ作者だと知りました。これも読みました。
これを改めて文庫で買い読み直し、書いた感想が今回の更新です。

「京都の裏を読む」

その後、『メイン・ディッシュ』を貸してくれた友人が『花の下にて春死なむ』も貸してくれて先日読みました。これもよかったです。

ここ数か月、偶然にも大文字山から見た送り火の写真を見つけたり、たまたま林屋辰三郎の『京都』を見つけたり、西行さんのレファレンス受けたり、「花の下にて」について調べたり、そんなことが続いていて…、そうでなくてもこの更新は予定していた(予定からは遅れたが)ことなのですが……。
気づけば北森氏はもういなかったのですね。
追悼感想文、ではないです。特にファンというほど読んでいたわけでもないので、おこがましい。
ただ、もう新作が読めないと思うと。……残念です。

しかしそれでも、作品は残り続ける――。
モノを生み出す人というのは、すばらしいなぁ。そうも思います。