先週は風邪で休んだので2週ぶりの手話サロンでした。今日はビデオ――福知山線の脱線事故の時に聞こえない人たちはどうだったのか――というようなビデオを見て、みんなであれこれ語り合いました。

「わけもわからないうちに倒れた」
「何が起きたのかわからなかった」
「自分も手伝いたかったが(聞こえないし邪魔になるかもとも思い)何もできなかった」
「情報が伝わってこないので不安だった」
…と語るろう者の方々。だから、

・紙に書いて知らせてほしい
・レスキューや医療関係者にも手話を知ってほしい
・手話のできる人は腕章などでわかるようにしてほしい
・文字だけでなく光や色などでわかるランプのような警報装置がほしい

そういうことの必要性をそれぞれ訴えておられました。
あの事故から4年半ほどたった現在、そういった対策は進んでいるのでしょうか? あまり進んでいないという話もちらりと聞こえてきました。再度ああいう事故が起きてからでは遅いのでは…と思います。そもそも、普段から情報(例えば電車の遅れ、スーパーのタイムセールなんかも…)には取り残されているそうです。
だから、これを読んでいるあなたが、あなたの職場や利用する施設などでそういう対策をしていただけるように、こう…うまいこと偉い人とかに話をしたり……というのはいかがでしょうか。
まずは自分の職場が対応できてなさそうと思ったのが残念だったのと、私に、何ができるか……と考えた時、私1人ではムリなので周りを動かさないといけないと感じました。だから、うまいタイミングがあったら私は偉い人に話すようにしてみます。

でも本当に必要なのは、手話のできる人でも、便利な装置でもないのかな、と思います。手話ができなくても筆談すればいいし、その場で代わりになるものはなんでもあると思います。
気がつくかどうか、何をするか、行動するかどうか、……そういったことでしょうか。

「手話を勉強するようになって初めて聞こえないひとのことを考えるようになった」

そうおっしゃった方がいらっしゃいました。確かに悲しいかな、自分と自分の身近な人が関係しないことに関してはなかなか思いが至らないものです。だから、今日のこの文章が少しでもあなたのきっかけになれば…と思います。