「オトナ語の謎。」に続いて発売されたほぼ日「言いまつがい」。オトナ語に続いてまたも(同じ人から)借りて読みました。毎度ありがとうございます

 いやー、おもしろいおもしろい。オトナ語はためになる実用書でもありましたが、本書はひたすらにおもしろい。本を読んで笑うことなんて久しくなかった気がします。声を出して笑いました。楽しいひとときを過ごせました。吐き気も吹っ飛びました。感想はこれだけでいいような気がします。

 あえてほかに感想を述べるならば…。装丁大変そうだなぁ、と。印刷会社に勤めていたこともあるから、何となく印刷とか製本に携わる方々の苦労を考えてしまいます。あと、図書館には置きづらいなぁ、と。収集方針に合わない、という意味ではなく、棚に並べにくいだろうなぁ、という意味です。ついつい間違えて修理本扱いにしそうです。

 そうそう、「ざっくらばん」の使い手がほかにもいましたよ! 編集部としてはすごくおもしろかったのでしょう、1ページ使っておっきくそのネタが載ってたよ。でも、わたしにとってはあまりに馴染んでしまっていたのでそこでは笑いませんでした。投稿しようかと思ってた(友人をネタにするところでした)けど、しなくてよかったよ。まぁ、ここでネタにしてるけどね。

 あまりにおもしろかったので、私も投稿したくなりました。どんなのだと採用されるのでしょう。「Car Graphic(カーグラフィック)の本」を「河村リックの本」と聞きまつがえたぐらいでは生ぬるいのでしょうか。いったい河村リックて誰なんだろう。ヴァスコ=ダ=ガマ」を「ヴァスコダガマ」と読みまつがえた話は私以外には面白くないのでしょうか。しかし、前半はちゃんと読めてるのはなぜだろう。

 他人事ではなく自分にも起こり得るから面白いんでしょうね、言いまつがい。とにかく、おもしろかったです。それにしても入力すると「言い松外」になってしまうのは困ったものです。

(糸井重里監修、しりあがり寿挿画、祖父江慎アートディレクション「言いまつがい」2004年バレンタインデー、株式会社東京糸井重里事務所 ほぼ日刊イトイ新聞)

言いまつがい

(2004/3/2)