そのようなタイミング

 いつもながらの唐突な誘いでした。いけぼうさんからの「7月○日と△日、空いてるんだけどどっか行かない?」のお誘いメールが来た時、それはちょうど夏休みの勤務調整をしていた頃でした。あと1日メールが遅ければ休みにすることもできなかったし、誘われた日がずれていたらこんなに盛りだくさんなことにはできなかった(ちょうど飼い主の出張に合わせられた)、という絶妙なタイミング。飼い主がいるとできないこと(いないからこそできること)を中心にプランを考え、題して「うの字ツアー」と相成りました。

うどんでも…の昼食と雲龍図でも…の天龍寺とうまいおやつの老松

 京都駅にいけぼうさんを迎えに出まして、ひとまずの腹ごしらえはうどん…ではなく実はラーメン。そんなことはどうでもいいのです。腹ごしらえを済ませたならば、一路嵐山方面へ。
 天龍寺にはこの時季、が見ごろではなかろうかと、当初は2日め朝の予定にしていたのです。が、翌日は雨が降りそうな予報だったので、初日に天龍寺観光。このサイト的には2度目の訪問。この日は、雲の広がりつつある夏。観光客も少なく、ゆったりとした時間を過ごすことができました。もっと蒸し暑くなって熱中症の心配をしていたくらいでしたが、おだやかでやさしい風がふきわたります。ずーっとぼーっとしていたくなるほどでした。

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 雲龍図こそ観られなかったものの、天龍寺をゆっくりたっぷりと満喫。そして、前々から気になっていたモノをゲット。それは、だるまさん。とある本で読んでから気になって仕方がなく、正直言うと蓮だ何だと言ってますがコレ目当てで天龍寺に来たようなものです。それがコレ
31b-daruma なんと、ほら、目が出るんですよ。しかも、上からのぞくと雲龍図が。ね、ステキでしょう。これをこの場にいないぬらさんの分も合わせて3つ購入し、天龍寺での目的は達成。
 時間も頃合いだったので、老松の茶房「玄以庵」でおやつをいただくことに。当然、わらびもち。「当然」って何が「当然」?……まぁ、食べてみなはれ。そんじょそこらのわらびもちではありません。1260円もする、重箱に入ったわらびもち。えもいわれぬ食感、和三盆と黒蜜の爽やかな甘さ。涼をとるのにかき氷のような冷たさなんて必要ありません。ほんのりぬくいのに、涼しげな感じ。いや、こんなことを書き連ねたからといって伝わるモノではありません。ぜひ、夏の間に京都にいらしたらお召し上がりください。写真は取り忘れました。

うなじ!うなぎ!!うかい!!!

 さ、ていったん拙宅へ戻りまして、この日、いやこのツアーののメインイベントのための準備をします。なじ」――そう、浴衣に着替えるのです。私の硬くてゴワゴワの髪も、いけぼうさん持参のコテで巻かれておとなしくなり、うまいことアップされました。帯も、うまいことアレンジして結んでもらいました。いや、着付けはひとりでできますよ。でもね、2人いるなら手伝ってもらうとよりいっそうキレイにできるのです。今回、いけぼうさんの浴衣の色柄雰囲気に合わせて、しばらく着ていなかった若いころの浴衣を着用しました。って、私の写真はないけれど。
 簡単に書きますけれど、やっぱりけっこう時間はかかりました。けっこういい時間になったので、夕食のお店へと急ぎます。
 夕食は、嵐山の「廣川」――なぎの名店です。ウチの飼い主はうなぎが苦手なので、土用の丑だろうと何だろうとうなぎはほとんど食べません。なので、出張でいないこの時がチャンス!とばかりにうなぎにしたのです。タイミングよく、ネットでちょうど「廣川」へ行った人の感想と助言を知ることができ、この日が近づくにつれ私の頭は「白焼き、ヒレ焼き、湯引き、うなぎー!!(くり返し)と思いが募るばかり。そして、いざお店に行ってみると、なんと待ち人多し!列が! 名店と名高いのですから当然と言えば当然ですが、平日ですよ。土用も関係ないのに。しまったなぁ、予約するべきでした。なんとか列に並び、急いで注文し、だがしっかり味わいつつも慌てて食べました。注文したのは、白焼き、ヒレ焼き、湯引き、うな重、ご飯。だって、白焼きが有名だし、湯引きとヒレ焼きがおいしいって教えてもらったし、でも基本のうな重も食べたいし、じゃあ2人で分けっこしたらいいじゃない、ねぇ。
さて、うなぎしか頭になかった(ほかの夕飯候補がなかった)せいで、次の予定、飼いの開始時間までギリギリです。そう、鵜飼い。船に乗って見るのです。浴衣着てたら割引(1,700円→1500円)なんですよ。そして何と、ウチの飼い主、船も苦手なんですよ。なので、もちろん数少ない乗船のチャンス。乗合船の出船時刻は19:00と20:00。問い合わせたら予約は不要、出船時刻の少し前に来てくれ、とのことだったので、急いでうなぎを食べた後に慌てて移動。どんなに混んでるのかわからず不安でしたが、こっちは平日だったためか問題なく乗船できました。
31d-sendo  さて、その鵜飼いですが、なかなかに楽しいイベントでした。もちろん川べりからでも鑑賞できますが、船が苦手でなければ、川の中から見る方がオススメです。なんせ至近距離。船からでないと見られない光景。また、船頭の(暗くて顔ははっきり見えないけれどたぶん)イケメンお兄ちゃんが、うまいこと説明してくれるのもよいです。船頭さんの近くに陣取っていたので、時折トークをまじえながらのナレーションとなりました。蘊蓄から観光情報、芸能人目撃情報まで挟んでくれます。覚えている話は「鵜の瞳はエメラルドグリーン」「“うがい”も“うなぎ”も語源には“鵜”がいる」「嵐山の鵜は長良川(ほか)からのレンタルというか出張」などなど。
 まぁでも、蘊蓄情報もいいけれど、やっぱりその情景。鵜匠さんと鵜たちの息のあったパフォーマンス。嵐山の夜の闇に、浮かぶ篝火の明かり。その「夏の風物詩」の中に、自分がいるという幸せ。最後にカーテンコールのように船の舳先に勢揃いした鵜たちを見たときは、かわいすぎて死ぬかと思いました。ぜひ、機会があれば船に乗って見てください。
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 じゅうぶんに堪能した鵜飼いタイムが終わる頃、空から雨粒が。急ぎ足でわが家へ帰りました。

うだうだと……雨中散歩

 翌朝は予報通りに朝から雨。うだうだと歩いて1日が終わりました。めでたしめでたし。……でもいいのですが、行ったとこぐらい書いて残しておこうか。
 前の日を盛りだくさんにしたせいか、この日の予定は何もなし。とりあえず朝食を近所のパン屋さんで食べて、どこに行こうかとかだうだ相談してたら、あっという間に昼近く。雨だし屋根のあるところがいいか、ということで寺町通りを目的にする感じで動きました。
31f-torotoro  お昼は、IYEMON SALON KYOTOにて。何と言っても伊右衛門ですから、出てくるお茶がおいしい。ちょっとおいしいんじゃなくて、びっくりするぐらいおいしい。あと、今回のテーマに沿いまして、オットが苦手とするネバネバ系のとろろとかの乗っかったご飯をいただきました(メニュー名は失念)。サイトに私の愛するたまごかけご飯の写真があるので期待しましたが、選べなかったんですよね。昼にないのか、何だったかよく忘れましたが、私が注文してないということは、注文できなかったということでしょう。ま、ご飯もおいしいけど、やっぱりお茶ですよ。

 それから、いけぼうさんが書道関係の道具を扱ってるお店はないかというご希望でしたので、鳩居堂さんを訪ねました。ことのほか喜んでもらえたみたいで、「私、ここで半日ぐらいつぶせる!」と息巻いておられました。よかったよかった。私も、和紙イヤリングとか買ってみました。

 あとは、ホントにただうだうだとウィンドウショッピング。お店ひやかして。おやつ食べて。電車乗って。駅に行って。お店ひやかして。お茶(試飲)飲んで。手を振って。じゃあまたね。

 ある意味、ホントにいつものように、「また明日ね」のように、すすっとお別れして、ツアー終了。今回も楽しく過ごせました。サンキュー、マイフレンド。それじゃあ、またね。

名称:天龍寺
場所:右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町
アクセス:嵐電「嵐山」駅下車すぐ、JR「嵯峨嵐山」駅下車徒歩少しなど
拝観料:庭園500円、諸堂100円、雲龍図500円
拝観時間:8:30~17:30(秋冬は17:00閉門 )
見所:立派な庭、見事な雲龍図
注意:雲龍図は土日祝のみ公開
土産:目が出るだるまをどうぞ

名称:嵐山の鵜飼い
場所:大堰川、渡月橋すこし上流へ(両岸どちらからでも)
開催期間:7月1日~9月15日
出船時間:19:00、20:00(9月は18:30、19:30)
所要時間:約1時間
料金:1700円
お得情報:浴衣で200円引き
注意:天候や水量などで中止のことも
見所:鵜匠さん、鵜ちゃん、船頭くん、などなどぜーんぶ

※今回は、食べたところの情報はもういいよね。割愛します。
(2010/7/31)